女性誌には大きく分けると二通りに分けられるらしい。以前読んだエッセイに書いてあった。確か酒井順子さんのだったと思う。てっきり独身者用と既婚者用に分けるのかと思ったら違った。「人をうらやむ」雑誌と「そうでない」雑誌なのだそうだ。コレを読んで大爆笑、そして納得した。
おしゃれな、センスのよい、などいろんな言葉で惹きつけられて見ている雑誌。○○さんの生活、△△さんの私服、××さんのキッチン・・・まさにそれ。読んでるとヒントが見つかるかなとあれこれ眺めているつもりだったが、うらやんでただけだったのね。veryもstoryもLeeのようなのも、エッセなど奥様雑誌もみんなそうだ。ブログだってそうだ。他の方のところへ遊びに行っては刺激を受けているが、眺めながら「いいなあ・・・」と作品や料理にヨダレをたらしているのだから。そう言えば、「そうでない」雑誌にどんなのがあったのか記憶にない。多分「うらやむ」系しか読んでないからだったのだろう。センスなど微妙なものは学校では習わないし、覚えようと努力してもそうそう変えられない。人のを見て「あの人素敵」とか「これってセンス良い」など思うのに、どうして自分がするとそうならないのか、全く残念だ。
なので素敵なモノ、好きなものをじっくり見て磨きたい。そう思って買った雑誌は数知れず。巷で大流行の雅姫さんもいとうまさこさんだって(やや飽きてきた感アリだが)大好きだしとても見ていて楽しい。我が家には合わないからとうてい無理なのにふと、これなら出来るかもと気を迷わせるものもたくさんある。だが、真似したところでどうよ。あの家具や雑貨の古びた感じ、リネンのクシュッとした感じ。今の技量でそのままどれでも真似すると大変なことになる。ワタシがするとどうも小汚くなりそうだ。拾ってきたのか、洗濯したままアイロン忘れか、ヘタすると生活に困ってると思われないか・・・。
自分の好みやセンスが確立していて、いろんなものを消化してアレンジして初めて「私」流になるのだろう。長い道のりだ。結局まだまだうらやむばかりだ。