昔、妊娠したとき、やたら周りに妊婦が多いのに驚いた。買い物へ出かけても電車に乗っても必ずお腹の大きな女性がいるのだ。それまでだってきっと同じくらい遭遇していたろうに目に入ってなかったのだ。周囲の人間も同じだった。両親やオット、身近な親戚までが「近頃妊婦さんによく出会う」と言っていた。その後、妊婦時代が終わり世間から妊婦が消えると、とたんに周りには新生児が増えたような気がしたものだ。
妊婦と言えば、近頃のマタニティーはなんてオシャレだろう。ちょっと前まで妊娠と言えば、お決まりの甘えたデザインのワンピやジャンスカだった。なんか違う、と思いながらも店頭には典型的な妊婦服ばかりで選択の幅が狭かった。オットのラガーシャツなどで間に合わせたりもした。Leeとかで欧米の妊婦さんが写っていると、フツーの服でお腹がたまたま出てるだけって感じで、「うっほ〜、外国の妊婦はすっげ〜!」と感激したモノだ。今ではそんな人はゴロゴロいてる。デザインも豊富なようだ。マタニティーも進化するのだな。久々に周りに妊婦がいるので関係ないのになんとなくつわり気分。すっきりしそうなもの、ジャンクなモノについ目が行ってしまう。梅ジュースにインスタントのから〜いの。一緒になって食べることはないのだがすでに口が妊婦だ。
そう言えば、夏に食欲がなくなるというのはいつ頃から体験してないだろう。この暑さでどうせ体重も減ってるだろうし、と勝手な解釈をしてなんでも食べている。おまけにつわり用の食事までプラスだ。夏が終わる頃「似非」妊婦になってたらどうしよう。