家族も年季が入ってくるとそれぞれに忙しい。実家も近く、帰る田舎もないし、今年は泊まりがけの予定は結局なしのままだ。
それでも普段会えないような人に会えるのが夏休みの楽しみだ。遠くに嫁いだ友人。転勤で離れている友人。留学していた近所のオニイチャン。
弟夫婦。親戚の若い娘やその姉。裏の仲良しさん・・・あ、これはいつもか。・・・とにかくみなが集中して帰省したついでに足をのばしてくれる。子らも小さいときからの顔なじみなので歳が違ってもすぐに遊び出す。つもりはなかったが電車もないしもう泊まろうか・・と雑魚寝。これもまた夏休みの非日常的な喜び。
だが、あんまり浮かれすぎて8月の末にあわてないようにしなくては。小さい頃、もうすぐ学校と言う頃になり忘れてた宿題を親に叱られながら手伝ってもらい仕上げたこともある。工作も当初は立派な計画があったのに時間が足りずやっつけで完成させ、持って行くのが恥ずかしかったこともある。持ってくるのを忘れました、などといい新学期にあわててやったこともある。きっとわたしだけでなく誰にでもあるトラウマだろう。
親になってからは昔と違って夏休みの始まりは「げっ、これからなが〜い毎日」と思うが、終わりは昔と一緒。「え?もう終わりか・・・結局な〜んもしなかった。」だ。
最近は子供も忙しいからか宿題が少ないような気がする。あれとこれとこれだけ。・・・たったソレだけなのに、「終わってない終わってない終わってない」と心から楽しむことができない。ソレだけが一番やっかいな宿題だったりもする。当然ながら親に似て早め早めに計画を立ててこなしていくタイプでない。「ああ!早くしなくては!」・・・もうワタシの宿題じゃないのに・・、小さい頃のいや〜な気持ちだけがよみがえる。