スーパーで買い物をした。混んでいたので比較的空いてそうなレジを探した。
カゴを持たない一人の男性が単品の買い物だったのでその後ろに並んだ。
ケチャップ一つ。
これならきっと早い。
順番を待ちながらふと後ろを見ると、これまた男性一人客。
しかも、ケチャップ一つ。
なんで?
今日は、ケチャップが安いのだろうか。けど、一人一つまでなら家族も一緒に並んでてもよさそうだ。それともケチャップを使う料理の素材が安いのか。みんなそんなにケチャップが必要?もしかしてレジを通すにはケチャップは必要不可欠か・・・。気になって仕方がない。
以前ホームセンターへ買い物に行った時の話。目的のモノを探してさまよっていると、ふと何かがひっかかる。
辺りを見渡した。みなホウキをもっている!
どの人もこの人も、そんなにみなそれが必要なのか?そんなに掃き掃除がしたいのか?さっきから違和感を覚えていたのはこのホウキだった。まるで、ふと気づくと周りの信頼すべき人間がみなショッカーだったような衝撃。それからも広い店内ですれ違う人はみな手にかかえていることを確認した。
なんで?
ホウキが安い?一人一本?もしかしたら入り口で配っていた?それとも何か今日は特別なホウキの行事の日?
今日のところは我が家には用はない。
そう思いつつ、肝心の品を後回しに私たちは売り場を探した。うろうろ、うろうろ、みんなが持っているのに見つけられないのがなんだか悔しい。
違う!そんなもんなんか買いに来たんじゃない。
そしてやっとたどり着けたときのうれしさ。こんなところにあった♪。一本100円。これか!小市民な私たちは迷うことなくそれを手にした。
レジへ向かう途中、「そのホウキ、どこにありました?」と聞かれ丁寧にそのありかを教えてあげた。