学生時代の友人宅を訪ねた。
シンプルなデザインのおしゃれな家だ。
こだわりの椅子、こだわりのキッチン・・・一つ一つに、手に入れるまでの物語がある。
高台にたたずむその家は暖かな日が差し込みいつまでもくつろいでいたくなる。
・・・あふれるモノ、モノ・・・を見なかったことにして、ゆっくりとコーヒーを飲んだ。
その家には美人の黒ラブがいる。元気でやんちゃな子だ。
意外にも、名のある訓練士に教育を受けたエリートだ。訓練士の命令には賢く従うらしい。それにしても友人はよくしゃべる。散弾銃のように言葉を炸裂させながら手際よく作ってくれたパスタは絶品だった。
濃密な時間を楽しみ、私たちは帰途についた。