ワタシは頭痛持ちなので痛くなりそうな状況をとても警戒する。運動会も頭痛になるには好条件だ。じりじりと頭から焼かれる暑さなど想像しただけで痛くなる。他にも人混み、におい、寒さ、覆い被さるような低気圧の曇天などなど。機嫌良く外出していてもふと「この暑さ・・・頭痛にならないか」と思いついてしまうと、もう心配でならない。痛くなったらどうしよう。痛くなるかも、今にきっと痛くなる、なるはず・・・と不安がじわじわとやってくる。いっそ痛くなった方が安心てか。
もしかして「頭痛」というものの存在を生まれたときから誰も教えてくれなければ気付かなかったのではないか。知ってしまったために経験することになっただけで、実は頭痛は存在しないのではないか。ひょっとすると幻かもしれない・・・そうやってなかったことにしようとするが、んなわけないか。遺伝だろう、実家の母も頭痛持ちだ。ある時同じ頭痛持ちの友人に薬を分けてもらったらしい。その方はちゃんとした偏頭痛もちなので医者に処方してもらった薬らしい。これが「ぴたり!と来る」のだそうだ。分けてもらったのを試しに服んでみて治れば、今度からこれを病院でこれをもらえばいいのだ。服んだら確実に頭痛が消え去る薬・・・魔法のようだ。うらやましい。ワタシにもその時が来ればわけてくれるらしい。それほどの薬ならよっぽどの頭痛の時に試してみたい。ああ、頭痛の日が待ち遠しい。しかし最近は頭痛の頻度も度数もゆるやかだ。子供を産んでからホルモンのバランスが変わったのか、それとも更年期の序章か・・・。
女性で頭痛持ちは多いが、たまに「へ〜、頭が痛くなるの?」という人に出会うと人生を取り替えて欲しくなる。寿命から生涯の頭痛の日を差し引いてもらったら、どんなにハッピーだろう。
偉そうに、頭痛自慢をしていたら腹痛持ちの友人が教えてくれた。こちらはこちらで苦労しているようだ。たいがい冷たいモノや鍋料理を食べるとすぐにトイレに行きたくなるらしい。それはまだいい。恐いのは特急電車らしい。プシュ〜とドアが閉まった瞬間から恐怖との闘いが始まるらしい。「ああ、このドアは次の○○駅に到着するまで二度と開かない、ワタシは各駅停車に乗るべきではなかったのか、もしお腹が痛くなったらどうしよう・・・」と思い出すと不安になるのだそうだ。同乗者がいれば気が紛れるモノの、一人で考え込むと、ほんとにグルル〜・・・と来るのだとか。
こちらの方が深刻で恐怖だな。