休日化粧をせずに過ごしていた。眉毛だけ描いて「ちょっとそこまで」出かけることを伝えるとオット、子供が「私の顔がヘン」だと言う。え?鏡をのぞき込むが、別に何も、いつもこんなもの・・・。・・・いや、目の下がなんかこう・・・なんかついてる・・・、とやたら言う。もしかしたら部分的に乗せたファンデが汗で浮いてるのか?・・・指でこするが変わらないという。ここのコレが、ほれほれ、とさんざんみなに指摘された。・・・ご心配なく、それは単なるシミだよ。百年前から目の下にあるんだよ。ふんっ。
そう言えば、若い娘さんの素顔は拝見することができても、よそのおばさんのすっぴんなど見る機会は街へ出てもなかなかないだろう。ガードは堅いからな。しかし、この年のおばさんはみんな化粧をとったらこんなもんなんだよ。私だけじゃないんだから。TVのCMでしわだのシミだの美白だのとさんざん流れてるのは世のおばさんがみ〜んな困ってるからなんだよ!・・・だがみんなにシミがあるからと言って私にシミがあっていい理由にはならない。できれば自分だけきれいになりたい。みなそう思っているはず。25を過ぎるとガクンと来ると聞いていた(どれだけ遡るのか)。あ、この程度か・・・と安心していたら確実に年を追うごとにガクンガクンと来ている。傾斜を下ると言うよりは階段を下りるといった感じか。まだ大丈夫かと思っているとガクンが大きくなってくる。次の段差はさらに大きいはず。坂道を転がり落ちるとも言えるな。美人だなと思う友人などもシワが増えほお紅が浮いていて残念だ。私も昔は顔に汗などかかなかったのにここに来て急にティーゾーンに汗が浮く。夕方ふと鏡を見たらやたらてかてかした自分の顔に驚くこともしばしばだ。ほしいのはギラギラではなく瑞々しさなのに。いっそハンドルネームをoilyにしようか。
最近シワはもちろん毛穴も気になる。小鼻の回りだけでなく頬のアタリも目立つようになってきた。たるみが原因で下へ下へと毛穴が縦にのびるらしい。きゅっと上げる努力をしなくてはいけない。しかし近頃の私は重力に逆らえない。年を追うごとに根性はねじれてくるような気がするのに、こんなことにはとても素直なのだ。